目先の物しか見えなくて何が悪い
花粉で顔中がデロデロ、どこにいても水中にいるのではないか、と錯覚するくらい息をするのもしんどい季節がやってまいりました。
鼻詰まり、目の痒み、喉の痒み、くしゃみ...
花粉症役満の私は、とにかく、何か効く薬は無いかと、朦朧とした意識の中でドラッグストアに駆け込みました。
レジの無愛想なおばちゃんに薬剤師さんを呼んでもらい、欲しい薬を説明。
その時、ふと、自分の知らなかった自分の一面を垣間見ることができました。
私、今まで目先の物しか見てこなかったな...
どういうことか、説明させてください。
まず、私が好きな薬の順番は
目薬>>>>鼻炎の薬>>頭痛薬>向精神薬
こうです。
自分の症状の深刻さとも照らし合わせての結果なのですが、この順番、ほぼ「効く時間の速さ」順なんですね。
目薬は勿論一番スースーするのを使いますし、鼻炎の薬、頭痛薬なんかは即効性を謳い文句にしているメーカーの、一番高くて強そうなやつを買います。
もし消費者心理マニュアルがあるとすれば、第1章を数ページ読んだだけで、私の買い物の傾向が全て把握できるでしょう。
私はスピーディーかつ、効果が見えやすい物が昔から大好きです。
ゆっくり効くけど積み重ねていくと大きな効果が出るからって毎日一錠ずつ薬を飲むのとか苦手なタイプ。
それを、まさか、花粉症の薬を選んでいる時に知るとは...
自己啓発本を読んでいる時でもなく、その類のセミナーに通っているわけでもなく、混濁した意識の中で鼻をすすりながら、小さい声でボソボソと薬剤師さんに欲しい薬を説明する時に、自分を知る...
「自分探しの旅」なんてよく言いますが、その理由で旅行へ行き、自分を見つけて帰ってきた人、私はまだ知りません。
自分自身は今、ここにしかいません。
貴方自身も今、そこにしかいないと思います。
どこに行っても自分がいないなぁと思ったら、一回立ち止まって、今そこから見えるものを見渡すのもいいかもしれません。
灯台下暗し。 私も自分の一面を、近所のドラッグストアで見つけることになろうとは、想像もしていませんでした。
貴方が探している自分も、もしかしたら近所に居るかもしれませんよ。
なんてね。
そういえば、すぐ効く商品が好きな私は、小林製薬のコマーシャルの大ファンです。
小林製薬、商品開発とコマーシャルの"痒いところに手が届くスッキリ感"の演出がお上手なのよね。
共感してくださる方居たら嬉しいです。
では、また。